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風はまたあの日のように
冷たくなって行くけれど
近くにいた筈のあなたは
もう此処にはいない
思えば 突然の出逢いで
最初は口も利けなかった
だけど いなくなってしまった
今は寂しさだけが
こみ上げて来る
帰り道二人一緒に
並んで帰った事もある
あの時 別れ際に来た電車は
今も二人引き離したまま
逢えない日々が続いて
今も忘れられぬまま僕は
ひとつの季節飛び越えて
またこの場所にいるよ
「どうせまたすぐに逢える」
そう思っていた筈なのに
消えてしまったあなたに
今も焦がれてる日々
いつも向かい合った席で
目のやり場に困った事もある
時折見せる何気ない仕草
見るのを楽しみにしてた
距離が縮まって行く毎に
楽しく話すことが多くなって
二人で笑い合えたあの日々
今はただ恋しくて…
何かが始まる筈だったのに
何かが終わってしまった
時間だけが過ぎてく中で今
僕の中では時が止まったまま
さよならさえも言えない
そんな別離があるなんて事
こんな形で知るなんて
思いもしてなかった
顔に当たる北風が
やけに染みてくこの頃
今はないあなたの笑顔
すぐ傍にいるようで
あなたは僅かな幻
何もない日々の中に
誰かが与えてくれた光
もう消えてしまったのは
僕はもう一人でちゃんと
生きて行けるって事なのかな?
でも まだそんなものなくていい
余計な力なんて欲しくない
ただ あなたに逢いたいよ…
もしも運命の悪戯で
もう一度巡り逢えたなら
最初に何を言おうかな?
何も言えないかもしれない
だけどもう大切なものを
二度と失いたくはないから
せめて胸の中の気持ちだけ
伝えられれば それで…
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