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玄関の前に着いた時、隣のドアが開いて二人の男が出てきた
「あ、修くん久しぶり」
「あら」
ハッキリした顔立ちの彼は森本
後から出てきた奴は中宮だ
「ああ~久しぶりだね。なにデート?」
「え…泰、デートなの?」
「デートかもね」
二人は付き合っていて、森本がたまに中宮の家に泊まりに来たりしている
森本に会うのは久々だ
中宮は空くんに会うといつもベタベタ
森本もそれは気にならないらしいけど
頭おかしいだろうと思う
大野くんならいい、とか言ってさ
俺めっちゃ気に入らないんだけど
「行ってらっしゃい」
「コンビニ行くだけだよ」
…コンビニかあ~
それはデートって言わないんだよ
「じゃあね修さん。空のこと襲わないでよ」
お前…まじ誰なんだよ
ビックリするわ
…てか襲、襲うなんてしないよ!
「おやすみ~」
「おやすみ、またね」
どことなくゆるい二人が去って行くのを見つめる
中宮の猫背が酷いことが分かった
「……は」
なんか…一気に疲れたな
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