赤ワイン

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  風呂から上がったあと 綺麗な鼻歌をうたいながら、空くんが髪を乾かしてくれる 触れる指先が気持ち良くて 疲れてるときはそのまま寝ちゃいそうになる時もあるけど 「きょうもつかれた?」 「疲れた」 「ん~」 髪が乾いたところで 膝の上に乗るのはいつもだけど、今日はいつもとなにか違う 「しゅうくん」 うるうるしてんぞ、目が 頬が少しピンクいぞ 口、口開いてるよ空くん 「なに?」 「ちゅう~」 唇突き出して超可愛い ちゅ、とキスすると空くんの腕が首に回ってきた 「もっと」 「はは、酔ってる?」 「ぜんぜん」 「そうっすか」 背中に手を回して、被さるように唇を覆ったら、空くんの熱い舌に引き込まれる その熱が伝わって、口の中がとろとろと蕩ける感じがした 「ん…んん、ん…」 急に色っぽくなったりって… もう反則だよね メロメロになるよそりゃ 「ふ、んむ…ん」 「あ」 「………なぁに?」
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