太田×稲森父

2/65
前へ
/65ページ
次へ
「はあぁぁぁ……」 普段は全く縁が無い…それこそ新婚旅行の時でさえ泊まらなかった、スイートルームの一室。 2つあるベッドは、いわゆるクイーンサイズ。使っていない方のベッドは念入りに整えられたまま… 買いたいとも思わない位大きな最新型テレビ、見るからにふかふかなソファ。 そしてカーテンで隠されていない大きな窓から見えるのは、幻想的な夜景… そんな言うこと無しの部屋で、俺は長い長い溜め息をついた… 「どうした?これ位で疲れたのか?」 「…お前はいいよな、攻めで。少しは俺の体の事も考えろ」 「はぁ…お前本当に愛想悪くなったな。もう少し可愛い事言えって。昔は『まもる大好きっ!』って毎日毎日…」 「ちょ…やめろ!昔の話をネタにするなバカ!」 「ふっ…本当の事だろ?」
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

616人が本棚に入れています
本棚に追加