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体を起こした俺の隣に横たわっている、この男は…
こ、恋人…というか…そういう存在で。
もちろん妻は愛しているが…こいつとはどうしても離れたくないというか…
「お前も凄く可愛かったのにな…それこそ世久君に負けない位」
こいつ………太田 守(オオタ マモル)は、自分の真っ黒な髪を左手でかき上げるようにしながら嫌味を言ってきた。
こうやって俺をからかうのも昔から変わらない…
「…その世久の事で悩んでるんだけどな」
「何だ?嫁に行かれたのが寂しいのか?」
「いや…そうじゃなくて…」
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