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「ならば…仕方もあるまい。」
苦々しく百舌が言った。
脇に差した忍刀を抜く。
白刃が迫る…!
百舌と影達が、一斉に二人に襲い掛かろうとしたその時。
「跳べっっ!!」
土蜘蛛の声に弾かれる様に迷う事なく、おようは後ろに跳んだ。
同時に土蜘蛛も跳び上がり、懐から何かを百舌に投げつけた。
くないを加工したと思われる、その忍具が百舌の足元に突き刺さる。
それを見た百舌の目が見開かれた。
次の瞬間。
空に渦巻く雷雲から一閃の光が走り、轟音とともに百舌の足元に弾けた。
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