662人が本棚に入れています
本棚に追加
/81ページ
いつもより一時間
青の帰宅が遅ければ
当然のように
不安になる。
前なら仕事の用事で出掛ける青を
『お土産買って
来てね。』
笑顔で送れたのに
今は
『帰りはどうせ
夜中でしょ?!』
皮肉まじりな泣き腫らした目で責める事しかできない
でも
ほんとに青の帰宅は夜中だった、、。
朝から出かけて
夜の10時を過ぎても帰らない青の携帯に
何度も
何度も
電話をし続けた、、
自分で怖くなるくらい、、
この頃のあたしは
泣き腫らした赤い瞳の、、
醜い悲しい鬼だった。
最初のコメントを投稿しよう!