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その後
お風呂に入る青の着替えをだしながら
あれ?
青は割り箸入れたのかな?
と何気なく思った
お風呂場の青に聞くより台所の方が近かったため
あたしは割り箸の入った台所の棚の引き出しを開けた
?
そこには今青が作ったばかりのお弁当が入れてあった
?
でも中身の入った青の弁当箱は
台所のシンクの上
?
お弁当が二つ?
隠してあったとしか思えないもうひとつのお弁当は
あたしを
また醜い鬼に変えた
お風呂から上がって
寝室にやってきた青を見つめるあたしの目
いつ枯れるんだろと疑問になる
泣きすぎた瞳は
赤い、、朱い悲しい鬼の色
鬼は今日も青を責め立てる
どうして二つ?
どうして隠すの?
誰にあげるの?
仕事場に入った若い男の子にあげるから
隠したのはお前がそうやってなんでもかんでも疑うから
鬼が愛する人に愛されるはずがない
今日もまたあたしを見る青の冷たい目
冷たい深海のような
凍るような青い青の瞳
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