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青のその瞳に何も言えなくなる
けして納得したわけじゃない、、でも
疑心暗鬼
証拠もなく疑う悲しい鬼は
なんの証拠が欲しかったのか、、
あの日の答えが
今目の前にあった
男ではなく
青がりさちゃんと呼ぶ女
泣き叫びながら青の携帯にメールを入れた
《もう帰ってこなくていい》
すぐに返信
《急に何?》
今度は電話をかけた
『はい?』
大好きな青の声
『今も女といるんでしょ?!りさちゃんって誰?』
『携帯見たんやな?』
飽きれたような青の声
『見たよ!もう疑いたくなかった、、携帯に何もなくて、、これからは安心して青と暮らしたかった!』
かすれていく自分の声に自分の罪は感じていた、、人の携帯盗み見る事、、
最低、、あたしはただの醜いだけの鬼だった、、。
『酷い言い方かもしれんけど、、心変わりした、、』
さっきまでぼやけつつも見えていた
部屋の景色が
いきなりブレーカーが落ちた時みたいに
真っ暗になった
青の言葉が宙をまう
心変わり
それが
青があたしにくれた
初めての誕生日プレゼントだった
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