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話がしたい!
逃げないで!
電話口のあたしの
悲痛な願いを受け入れ青はすぐ帰る
と電話を切った
それから一時間後
いつもの場所に
いつもの車で
いつものように青は帰ってきた
あたしはすでにボロボロになった顔を
引き攣らせて車の助手席に乗った
泣くもんかっ
いいだけ泣いて叫んで三十年前に亡くなっている母と
二年前に亡くなってる祖父の遺影の前に立った時
そっちに行ってもいい?
脳裏をかすめた言葉、、。
ダメ、、あたしには新がいる、、。
青の事でいつも泣いてたあたしを
幼い小さな手と
暖かい心で慰めてくれてた最愛の息子新
新に抱き着き
小さな胸でわんわん泣きじゃくったダメな母親
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