第零巻 始まり-ハジマリ-

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―その昔 とある村に、“白狐<ビャッコ>”と呼ばれる白い狐がいました。 村人は、白狐を“神の使徒”として、崇めました。 白狐も、村人を護り、信頼し、共に生きました。 しかし、その絆は壊れることになりました。 ある日、いつもと何も変わらない村に、陰陽師が訪れました。 陰陽師は、白狐を見て、白狐が“妖怪”だと言いました。 村人達は、そんなこと信じませんでした。 陰陽師は、証拠にと、 妖<アヤカシ>だけに効く矢を白狐に射ました。 すると、白狐が苦しみだしました。 白狐は、青い焔に包まれて白い九尾へと変わりました。 ―――
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