第一章 あの日からの記憶

2/3
前へ
/7ページ
次へ
家鴨の群の中で生まれた私が、他の家鴨の子に似ていないという理由でいじめられる。 私の親は七面鳥のひなかもしれないと判断した。 周りの家鴨からあまりに辛く当たられることに耐えられなくなった私は家族の元から逃げ出すが、他の群れでもやはり醜いといじめられながら一冬を過ごす。 生きることに疲れ切った私は、殺してもらおうと白鳥の住む水地に行く。 しかし、いつの間にか大人になっていた私はそこで初めて、私は家鴨ではなく美しい白鳥であったことに気付く。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加