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ナレいらないから余計ムカつくから。
それから何度も同じやり取りを行い無駄だと悟った俺は、アイナとの会話を諦めて黙々と歩き続ける。
[諦めんな! 諦めたらそこでフラグ終了ですよ!]
フラグも何も今のこの状況事態フラグも何も無いだろが、何回無視されたと思ってやがる。
[はあ~。これだから最近のガキはだめなんだ、女はな~三押して、一押すんだよ!]
「結局押すだけじゃん!」
思わず声を出してしまった。
ナレの姿は誰にも見えないから、いきなり叫んだ俺はただの危険人物。
[通報しました]
誰のせいだよ誰の。
[まあ。気にすんなよ]
なんて勝手な奴だ。
「うおわ!」
いきなり床が抜け咄嗟にぶら下がるように床に掴まる。
[魔王は7のダメージを受けた]
ぶら下がっただけでダメージ食らうとか、俺どんだけ貧弱だよ。
気がついたらアイナの姿がない、俺は置いてかれたらしい。
[魔王は迷子になった。精神的ダメージ72]
そんなにへこんでないし、別に悲しくないし、一人のほうが楽だし、あんな酷い奴いなくてせいせいしてるし。
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