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「これまでの記録を保存しますか」
[魔王は無しされた]
またかよ、そのナレもういいから。
「んで、ララライの用事って、なんだったんだよ? 俺は気絶したけどアイナは聞いてきたんだろう?」
気がつくと、カバネシの頭から煙りが出ている。
確かアイナいわく突発性の発作だったか。
「データ1が消えました、データ2が消えました、データ3が消えました」
[カバネシのデータパックはフリーズした]
今日の晩飯なにかな。
俺はカバネシをそのままにして部屋を出る。
結局ララライの用事は迷宮入りしてしまった。
「ん……あ……」
悩ましい声が近くの部屋から聞こえて来る。
「だめ……いや……」
静かに部屋に近づく、都合よく扉が少し開いている。
[覗く?]
考え中。
[ド変態]
うるさい。
お前だって見たくせに。
[否定はしない]
「何してるんですか?」
「ひゃう!!」
いざ覗こうとした瞬間に声をかけられ、心臓が破裂しそうなのを抑えながら振り向くと我が秘書アイナがいる。
死ぬほどビビった。
「なななな! な何もしてないよ!! さあ飯でも食いにいこうかな!」
[魔王は逃げ出した]
まわりこまれなくてよかった。
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