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魔王歴136年 2月14日
今日はバレンタインとやらが村、町、城で流行っているらしい。
[魔王はバレンタインを知らない]
俺は今自室でアイナとくつろいでいる。
[おい。無視すんなよ]
アイナは小説を読みながらチョコを頬ばっている、ベッド汚さないでねといったら、凄く睨まれてしまった。
[泣くぞ! 泣いちゃうぞ! 女の子を泣かしちゃだめなんだぞ!]
それからもリラックスタイムは続き、アイナはいつ染めたのかわからない黒髪を邪魔くさそうにいじっている。
髪をいじる度に、俺に対して何かするのではと気が休まらない、これって末期なのでは。
[病気だな]
ああそうだな。
[やっとかまってくれた!]
とりあえずそれは置いといて、これだけはきいておかねば。
「なあアイナ。バレンタインってなんだ?」
「……」
アイナは何もいわずにチョコを頬ばり続ける。
こっちを見ようともしない、そんなに俺が嫌いですか。
[魔王は嫌われた]
「ハアー……」
なんか無視されるのにもなれてきたな。
「いて!」
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