私が産まれた日

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『どうした、何があったんだ!』 音を聞きつけて誰かが来た。 もう大丈夫だよ。 『ひっ、はっ話し掛けないで!』 えっ… 『あなた何者よ!』 何時も一緒にいたじゃない、やっと助けれたよ? 『気持ち悪い、化け物!』 キモチワルイ、バケモノ… この娘が助けられて病院に運び込まれ私の存在を両親も知る事になった。 『うーん、CTスキャンやエコーで診る限り、奇形嚢腫の可能性が大きいですね。』 『娘は…娘は大丈夫何ですか!』 『ここまで破裂もせずに大きくなったのも凄いですが。』 可似は腕を組み唸った。 『完全な形では有りませんが、人の内臓や手足、脳髄迄確認出来るんですよ。』 『子宮外妊娠ですか?』 『いや、妊娠反応はなかったですが…心臓の鼓動も確認出来ましてね。もっと詳しく調べましょう。』
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