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『あの…先輩、ちょっと良いですか?』
この娘は決心した。せめて自分の気持ちだけでも伝えたいと 。初めて自分の気持ちに素直になった。緊張で心臓の音が凄いけど、嫌な音じゃない。
『どうしたんだい?』
私…このセンパイも実は苦手。亞狗土と同じ位私は嫌い。
『あの…、先輩。前から先輩の事が好きです!』
『そう、ありがとう。こっちにおいで。』
圧迫感とこの娘の心臓の鼓動が。ありがとうって事はセンパイもこの娘と同じ気持ち?
『…満汰、賭けは俺の勝ちだぜ』
やっぱりこのセンパイも私は大嫌い。
『駄目だよ、僕と言う婚約者がいるのに他の男の腕の中にいたら。』
『満汰どうしようか?』
『えっ…』
『そうだね…僕の好きなように可愛がろうかな。』
やめて、この娘に近付かないで。この娘も激しく抵抗してる、やめて離して。
ガタンっ
『いやあっ!』
やめて、やめて!
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