がたんごとん━

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がたんごとん━

何も変わらない日常。 何も変わらない風景。 全てが僕の目の前に広がり、そして窓越しにゆっくりと通り過ぎていく。 がたんごとん、がたんごとん 電車の鼓動はいつもと変わらず、心地よいリズムをくれた。 そして向かいの扉に目をやれば、彼女がいた。 彼女はいつもと変わらず、左半分を電車に押しつけ右半分だけで外を見つめていた。 がたんごとん、がたんごとん 僕には彼女が普通の人に見えた。
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