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黒曜が鼠と交渉している間に、村ではクマが十頭騒いでいました。
男はクマを仕留めるために村はずれに向かい、女や子供達は家の中に閉じこもっていました。
もちろん、クマは黒曜の息のかかった手下です。
真っ昼間なのに人っ子一人いない村の中を、案内役の黒曜と旅の鼠たちは列をなして歩いていきます。
途中で息絶える鼠がいても、彼らはそれを気にしないで一歩一歩前進していきました。
そんなとき、進行方向の先から、大きな岩が町の坂になった地形を道なりに下って落ちてきました。
黒曜や比較的元気な鼠はそれを避けましたが、そうではない鼠たちは岩に押しつぶされてしまいました。
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