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「東にはお偉い巫女様がいる。そいつにどうにかしてもらおうじゃないか」
東天野川村には「ハナビ」と呼ばれる巫女がいました。
その巫女は、自然の精霊と話ができ、自由に操ることが出来ると言います。
「しかし、大量の鼠を東に連れて行くためには、やはり西天野川村を通さねばなりません」
「だから?」
「鼠を町に通している間に、鼠から落ちたノミで他の動物へ病気が感染ってしまうかも」
黒曜は首を傾げて平然と答えました。
「町が汚れるのなら綺麗に洗えばいいじゃない」
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