<<鼠の章>>

8/17
前へ
/768ページ
次へ
「この村は人間共が戦にかまけて食べ物はないが、山を越えると東天野川村という豊かな村がある」 黒曜は指で山を指して言います。 「そこの町の米はとてもおいしい米でね。他国の大名様もお取り寄せされる程のシロモノだ」 黒曜は手振りしてその凄さを表現する。 「ふっくらとした餅米で、まるで真珠のような艶と光沢がある」 彼らは黒曜の一言一言に耳を立てます。
/768ページ

最初のコメントを投稿しよう!

195人が本棚に入れています
本棚に追加