1章―世界―

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授業の終わりを告げるチャイムが鳴り、私はようやくつまらない日本史から解放される。 私の名前は篠崎 綾子。17歳の高校2年生。 好きなものは甘いもので、嫌いなものは辛いもの。あと、人との付き合いも苦手。 でも苦手だからって避けることができないのが学校で、集団でやることを強制する行事には毎年辟易する。 そんな学校にもいいところはあって、それは色んな話題が毎日新しく飛び交っているというところだと思う。 例えばニュース 例えば音楽 例えば今流行のもの それらは毎日毎日情報が更新されていき、常に新鮮に感じる。 ある日私は、そうやって繰り広げられる様々の話題の中でワールドワイドウェブウォーカーを知った。 通称ダブリューフォー。 wwwwで表せる、新しいコミュニティサイトみたいなものだ。
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