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『仁くんは、26歳になったんだ』
17歳だったのに、目が覚めたら26歳?
『鏡、ある?』
田口は、白衣?のポケットから鏡を取り出した
何で白衣?
とか思いながら、鏡を受け取って…自分の姿を見た
『……マジ………?』
鏡に写る自分は、自分の知る姿より大人びた顔になっていた
過ぎた月日の長さを、嫌でも思いし知らされる
『なぁ、竜也は?』
ふと、思い出して問う
田口は悲しそうに微笑む、隣のベッドを指差した
そこには、同じように変わった姿の竜也が眠っていた
『竜也!!!』
俺は、ベッドから飛び起きた
バタン
足が絡まり、床に倒れ込む
『長い間、眠っていたんだから…急には動けないよ』
田口に抱えられて、竜也のベッド脇に移動した
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