第1話

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そんなふざけた名前の探偵事務所で、僕はバイトをしている。 2日前、バイトを探していたら僕はある奇妙な光景に遭遇した。 そしてそれに巻き込まれたあげく、強引に仕事を手伝わされることになった。 話してしまえば簡単なのだが、僕は未だに自分で見たものを信じられずにいた。 「おはようございます!!」 事務所の扉を開け挨拶をするが返事が返ってこない。 『しまった留守か?』 そう思い事務所の中を探してみると、それは5分と経たずにみつかった。 スーツを着た20代後半の男が便座に座っていびきをかいている。 この男は所長の 『三抜木(みぬき)』 下の名前は貰った名刺にも書いていなかった。実に怪しい。 呼びかけても起きないので肩を揺すると 「トイレだよ」 そんなことみればわかる そのまま揺らし続けるとまたもや 「トイレだってば」 軽く頭をはたくと目を開いたり閉じたりしながら 「君、なにしてるの?」 それはこっちのセリフだ 「なんでトイレなんかで寝てるんすか?」 逆に聞き返してやった。
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