2.あなたの背中

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夏の暑い午後、南中高度は最高なんじゃないかと思うほど太陽は照りつける。 グラウンドの横道を、汗を拭いながら歩いていた私はボールが飛んできていることに全く気がつかなかった。 「危ない!」 反射的に身を屈めた私の1メートル先に野球ボールが落ちる。 「ごめん、大丈夫だった?」 そう言って私に手を伸ばす。 「あ、大丈夫です。私こそすみません」 「そっか、よかった。」 顔を上げると、もうあなたは私に背を向けていた。 顔は見えなかったけど、ライトへと走っていくあなたの背中は、今まで見た何よりも輝いていた。 .
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