第一章

6/13
前へ
/16ページ
次へ
  いつまでもポカンとしていても始まらないと思い、陽輝はドアを引いた。 部屋は広く、畳張りになっており真新しい畳の匂いが部屋を包み込んでいた。 部屋を見回すと、入って右奥には大きなタンスがあり、その手前には立派な鏡がある。 タンスの左側にはテレビがあり、左の壁にそって机がおいてある。 部屋の中央には陽輝が送った荷物がおいてある。 「これから四年間ここで過ごすのか… 楽しくなりそうだ。」 陽輝はそうつぶやきこれからの生活を想像し、胸を踊らせた。 なんとも独り言の多い主人公である。 ハッと腕に巻いているデジタル時計を見ると部屋に入ってから30分もたっていることに気がついた。 陽輝は慌ててリビングに向かった。  
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加