Prologue

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「やっぱ、雨って嫌いだなー…退屈。」 「そうか?割と好きだけど。」 思いっきり怪訝そうな顔をされた 「さっき憂鬱だっていったじゃん。」 「それとこれとは別。」 「…意味わかんない。」 ぼすり、と音を立ててそいつはソファに沈んだ。 最近本当に可愛いげがない。 今日だって久しぶりの休みで、こうしてちゃんと話すのだって久しぶりなのに。 「あー、なんかないのかな…」 「勉強しろよ、勉強。」 「絶対に嫌!」 即答だった。 「じゃあ、何かすればいいだろ。」 「その何かがないから困ってるんじゃん…何か面白い話しないの?」 いきなりの無茶ぶり。首を傾げる。
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