告白

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やめろ。わかってもらえなかったらどうすんだ。受け入れてもらえなかったら… 「何、急に改まって(笑)」 横尾…。俺、横尾に嫌われたくない、のに。 怖い。信じられないほど。今までに経験したことのない恐怖。不安。 藤ヶ谷。お願いだ。やめてくれっ。 ぎゅうっ 「…ぁ」 俺の不安を感じとったのか、俺の手を握ってきた。 震えてる。 そっか、俺だけじゃないよな。怖くて、不安なんだ。藤ヶ谷も。 いつまでも、逃げてらんないんだよな。 藤ヶ谷の意見に同意して、その意志を示すために、軽く、指を絡めた。 藤ヶ谷の口角が上がるのがわかって、少し、安心した。 「実はさ、俺たち」 心拍数が上がる。大丈夫だ、と心に言い聞かせても、唇が震える。 少し顔を上げれば、真剣に聞くメンバー。 大丈夫。きっと、大丈夫。 「付き合ってんだ」
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