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それからは普通の日常生活に戻った。慶輔や庵奈、冬刃も普通の会話に戻りつつある。
──一週間後。
黒子や慶輔達と一緒に登校していた庵奈は、ある違和感を感じた。
毎日が素晴らしく、全てが楽しかった。だが、何かが欠落していた。
(何だろう…とても大事なことを忘れているような…)
庵奈は頭の中にある記憶を探った。
ズキ、
頭に強い衝撃が走った。まるで、思い出すのを拒んでいるように。
「だ、大丈夫?」
「…………」
「う、うん。何とか大丈夫」
庵奈は軽く笑うと、駆けだした。
何故か、元気でいなければならないと感じたのだ。
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