八話 老いた世

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さて、僕は朝普通に登校することにしょう。 だが、問題がある隣のクラスの長沢冬刃と言う男だ。こいつは一番勘が鋭く、警戒心の強い奴だ。 学校に着くと、朝一番で府中黒子がいた。 これはチャンスだと思い、声をかけた。 「やあ、黒子ちゃん。おはよ」 ビクッ、と彼女の身体が震えた。 どうやら、怯えいるようだ。前から思っていたが、府中黒子とかいう奴は、内気系だ。 一番操れやすい奴が、近くにいたもんだ。 「…あ、の……おはよう」 彼女は消えそうな声で返してきた。 ──獲物がかかった! 僕は心の中で喜ぶと、次の手を考えた。 所詮、人間だ。簡単にころっと騙される。 「えっと、黒子ちゃんはいつも何でこんなに早いんだ?」 「あっ……え、…クラス委員だから…」 「へー。(ばっかだなー。簡単に人を信じちゃうだなんて、人間のクズだよ)」 「あの、わ…たしと………………………友達になりませんか?」 「……うん、いいよ。(嗚呼、実に愉快だよ! 案外簡単にいくもんだね)」 僕はひとまず、第一の目標を達成した。 嬉しさが込み上げてきた。顔を押さえて、静かに笑みをこぼした。 さ、次のステップを踏もうじゃないか!
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