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さて、僕は朝普通に登校することにしょう。
だが、問題がある隣のクラスの長沢冬刃と言う男だ。こいつは一番勘が鋭く、警戒心の強い奴だ。
学校に着くと、朝一番で府中黒子がいた。
これはチャンスだと思い、声をかけた。
「やあ、黒子ちゃん。おはよ」
ビクッ、と彼女の身体が震えた。
どうやら、怯えいるようだ。前から思っていたが、府中黒子とかいう奴は、内気系だ。
一番操れやすい奴が、近くにいたもんだ。
「…あ、の……おはよう」
彼女は消えそうな声で返してきた。
──獲物がかかった!
僕は心の中で喜ぶと、次の手を考えた。
所詮、人間だ。簡単にころっと騙される。
「えっと、黒子ちゃんはいつも何でこんなに早いんだ?」
「あっ……え、…クラス委員だから…」
「へー。(ばっかだなー。簡単に人を信じちゃうだなんて、人間のクズだよ)」
「あの、わ…たしと………………………友達になりませんか?」
「……うん、いいよ。(嗚呼、実に愉快だよ! 案外簡単にいくもんだね)」
僕はひとまず、第一の目標を達成した。
嬉しさが込み上げてきた。顔を押さえて、静かに笑みをこぼした。
さ、次のステップを踏もうじゃないか!
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