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こちらに振り返ったお母さんの顔は、血だらけだった。お皿を持ちながら、ゆっくりと近づく。
「いっ…や……、来ないで!」
がた、と父さんは立ち上がり、逃げ道を塞ぐ。
やはり父さんの顔も血だらけで、原型を止めなかった。
庵奈はふと、お母さんが持っているお皿に目が行った。
「─────!!」
お皿には人の目玉らしきものが、肉と白い歯と一緒に炒められていた。それに絡まっているソースは彼らの血だろう。
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