二話 言言─ゲンゲン─

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『悪夢』──それは、不吉な夢。 村人はそれを恐れていた。謎の少女がこの村に来てから、次々と行方不明者が続出した。 新火はこれを『悪夢の具現化』と考えている。 『悪夢の具現化』とは、人々が恐れているものが、実体化したものである。 「この村は、やがて沈むだろうな──」 新火は一人呟くと、階段を登っていった。 この村では一番立派な寺だ。
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