二話 言言─ゲンゲン─

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「彼女を責めてはいけない。彼女は閉じ込められてから、一度外へ出ていない」 「…だからなんだよ。昨日、教室にいたぞ」 「えっ!」 あまりのことに驚いてしまった。 南京錠でしっかりと閉じ込めていたはずだ。なのに外へ出ていた。 まるで──人ではないように。 妖姫は微笑みながら、立ち上がった。 「…『悪夢』にはね、理解者が必要なの。その『悪夢』を理解することで、そこから脱出できるの」 「つまり今回の事件を起こしているのは、『悪夢の理解者』と言うことだな」 「そうね」
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