二話 言言─ゲンゲン─

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がん、 チェーンがかかっていた為か、途中までしか開かなかった。その隙間、あの黒髪の少女が覗く。 チェーンとドアの隙間に手を伸ばし、新火へと手を伸ばした。赤色に染まった瞳が何も捕らえていない。 「ふふふ、あなたの家族の『悪夢』を貰いにきたわ」 不気味に頬を吊り上げた。そしてチェーンに手をかけた。 「…これ、外してくれる? あなたの『悪夢』を吸い取りにきたのに……」
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