二話 言言─ゲンゲン─

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そして、手に持っていた鉈を振り上げた。 床を這いずりながら、物凄い速さで両親は妖姫を襲う。だが、妖姫の鉈の振り下ろす速さに追いつかなかった。 ─────ぐしゃ、 鉈は柔らかい肉をバターのように斬り、上半身の中を晒す。 まるで、解剖をしているようだ。 半分に斬られてもなお、生きようとしている。半分になった身体で片腕だけで動く。それは、歪んでいるからだ。
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