二話 言言─ゲンゲン─

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長い夜は終わりがない。あったとしても、それは終わりではない。それは、休みみたいなものだ。 妖姫は何も言わずに家から出ていく。 一人残された新火は床にべったりと、ついている血を見ていた。 なぜ、今さら妖姫が家に来て『悪夢』を回収したのか。どうして自分を生かすのか、新火はわからなかった。 長い夜はひとまず、終わりを告げる─────
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