三話 査定
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妖姫は深い闇を見つめ、赤い蟲を潰す。溜め息しか出ない暇な空間で、やることは蟲を潰す程度だ。 男はそれを静かに眺めていた。 「理解者が現れたということは、お前はもう悪夢を操ることができないのか。 皮肉なもんだな」 「貴方には言われたくないわ。だって、私は悪夢を造ったのに……」 「ははは…」 「許すわけはいかないわ。理解者と私どちらが、頭があるかしらね?」
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