24人が本棚に入れています
本棚に追加
そこは草が生い茂った古い井戸だった。ここの井戸は二十年近く使われていなく、一種の心霊スポットになっている。
そんな不気味な井戸に【悪夢】がはびこっていた。
「……君は悪夢の始まりを知っている?」
「悪夢の始まり…?」
「そう。人々の恐怖や畏れがある一定の数値を越えたとき、それは巨大な影となる。……それが、悪夢の始まり。
だけど、悪夢の理解者だけは違うんだ。悪夢の理解者は次の悪夢の創造者となるんだ。
…恐らく、今の悪夢はそんな感じなんだろうね。だから、妖姫とは何の関係もないんだ」
最初のコメントを投稿しよう!