三話 査定

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これが悪夢に喰われた者の結末だ。けして彼らは生きていない。本当は死んでいるのだ。 だが、悪夢の影響により死体は甦り、歪に人を襲う。それが連鎖して、悪夢が広まる。 悪夢を破壊することは出来ない。 それが現実だ。 「どうするんだ? あいつは悪夢だぞ」 「うーん………とにかく、逃げるしか道はないね」 「よし、逃げるか!」 慶輔と新火は元来た道を一生懸命、走りつづける。 だが、一向に景色は変わらない。これも一種の悪夢の現象だ。
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