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両目を閉じ、深い闇の底に意識を集中させる。
次々と過去の悪夢が甦り、道をつくる。遥かその先、あの子の笑顔が甦る。
───真の闇は、誠の中にある。
───闇に浮かぶ白き光を導け!
新火は目を開ける。
「なぁ…」
「なんだい?」
「昔読んだ本で、ある女の子が不思議の国へ行ったんだ。女の子はハートのトランプに追いかけられて、夢から覚めたんだ」
「…………………」
「もし、これもそうなら覚めるかな?
──俺はこの悪夢を否定する!!」
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