24人が本棚に入れています
本棚に追加
終わらぬ悪夢、まだ早過ぎる目醒め。どちらも恐ろしいもの。
全てを知る妖姫は、ただ観測者として、彼らの行方を見守るだけだ。
家を飛び出した庵奈は、家からさほど遠くない、祠に向かった。
悪夢の影響のせいか、祠に近くにつれて、夜の闇は濃くなる一方だ。
そんな時、バス停に二人の男の子の姿があった。
──あれは…!?
「…あ、この間の余所者だ」
「…余所者って言うな。私は佐々木庵奈だ」
「俺は新垣 新火だ。こいつは堀田 慶輔だ」
慶輔は「よろしく」と、軽く会釈をした。
最初のコメントを投稿しよう!