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「「?」」
「行きは簡単に行けるけど、帰りは怖いんだよ……まるで、今の僕達みたいにね」
目の前には蔦が絡みついた古い小さな祠があった。どうやら話しているうちに、着いたようだ。
この時、本当に慶輔が言った言葉の意味がわかった。
行きはすんなりと行けたが、問題は帰りだ。
「で、この祠をどうするんだ? 壊して、結界を解くのか?」
「さぁ?」
「はぁ?! 知らねーのに、行こうなんていっていたのか!?」
「だって……」
二人はお互いグチグチと言っているのを、慶輔はじっと見ていた。
悪夢が三人に忍び寄る。しかし三人は気付かなかった。
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