四話 終わらぬ悪夢

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「「?」」 「行きは簡単に行けるけど、帰りは怖いんだよ……まるで、今の僕達みたいにね」 目の前には蔦が絡みついた古い小さな祠があった。どうやら話しているうちに、着いたようだ。 この時、本当に慶輔が言った言葉の意味がわかった。 行きはすんなりと行けたが、問題は帰りだ。 「で、この祠をどうするんだ? 壊して、結界を解くのか?」 「さぁ?」 「はぁ?! 知らねーのに、行こうなんていっていたのか!?」 「だって……」 二人はお互いグチグチと言っているのを、慶輔はじっと見ていた。 悪夢が三人に忍び寄る。しかし三人は気付かなかった。
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