五話 集う光

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8時25分 彼女は薄暗い部屋で一人怯えいた。 机の上に置いてある黒い数珠が、不気味に光る。 「……わ…たしのせいで……。で、でもそれは慶輔君のため…」 彼女は独り言を呟いていた。 まるで自分を責めながらも、仕方がないと思いながら。 それでも、悪夢は待ってくれない。 府中 黒子は眼鏡をかけると、明るい空を眺めた。
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