五話 集う光

7/12
前へ
/145ページ
次へ
「だめだ! 鍵がかかっている!」 新火は急いで近くの物を探した。 慶輔は木の棒を拾うと、構えた。 こんな木では悪夢は倒されないことはわかっていたが、それでも何とかしなければならなかった。 『ちょっとまったー!!』 叫び声とともに悪夢は真っ二つに裂かれた。 その背後、刀を構えた冬刃が立っていた。 「よ! 大丈夫か?」 冬刃はにっこりと笑った。 救世主がやってきた。 「冬刃~」 「なーにやってんだ? こんな奴にやられるなんて、新火らしくねーな」 新火は「あっそ」と言うと、鍵を壊すのに必死だった。 それを見た冬刃はすっと近づき、祠を一刀両断した。
/145ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加