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「だめだ! 鍵がかかっている!」
新火は急いで近くの物を探した。
慶輔は木の棒を拾うと、構えた。
こんな木では悪夢は倒されないことはわかっていたが、それでも何とかしなければならなかった。
『ちょっとまったー!!』
叫び声とともに悪夢は真っ二つに裂かれた。
その背後、刀を構えた冬刃が立っていた。
「よ! 大丈夫か?」
冬刃はにっこりと笑った。
救世主がやってきた。
「冬刃~」
「なーにやってんだ? こんな奴にやられるなんて、新火らしくねーな」
新火は「あっそ」と言うと、鍵を壊すのに必死だった。
それを見た冬刃はすっと近づき、祠を一刀両断した。
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