五話 集う光

10/12
前へ
/145ページ
次へ
第二の祠へ行く途中、新火の家に立ち寄った。 相変わらず暗く、悪夢があった痕跡が生々しく残っている。だが、新火にとってはもう過ぎたことである。 新火は三人を玄関前に待たせておくと、自分の部屋から武器を探した。 「ちょうど、こんな物しかねーけど、いいか?」 「どれどれ…」 武器は、金属バットにサバイバルナイフ、金槌に短刀などだった。 三人は顔を顰めながら、それらに指差した。 「だ、これしか家にねーんだよ! まだチェーンソーよりましだろ?」 庵奈は短刀に手を伸ばした。普通の日本刀よりは短く、持ち運ぶのにはちょうど良かった。 慶輔はサバイバルナイフをとった。リーチは短いものの、かなり傷つけることは出来る。
/145ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加