24人が本棚に入れています
本棚に追加
第二の祠へ行く途中、新火の家に立ち寄った。
相変わらず暗く、悪夢があった痕跡が生々しく残っている。だが、新火にとってはもう過ぎたことである。
新火は三人を玄関前に待たせておくと、自分の部屋から武器を探した。
「ちょうど、こんな物しかねーけど、いいか?」
「どれどれ…」
武器は、金属バットにサバイバルナイフ、金槌に短刀などだった。
三人は顔を顰めながら、それらに指差した。
「だ、これしか家にねーんだよ! まだチェーンソーよりましだろ?」
庵奈は短刀に手を伸ばした。普通の日本刀よりは短く、持ち運ぶのにはちょうど良かった。
慶輔はサバイバルナイフをとった。リーチは短いものの、かなり傷つけることは出来る。
最初のコメントを投稿しよう!