五話 集う光

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新火は金属バットを選んだ。 冬刃だけは、もとから所有していたので、武器はそれだけだ。 「さ、第二の祠は清水の溜め池の近くだ。ここから五分もかからずに行ける」 「…そこには悪夢もいる。妖姫さえ殺せば、解放される」 『……………』 黙ったまま、第二の祠に向かった。 皆の心には悪夢への恐怖があった。こんな武器で、本当に悪夢を倒すことが出来るだろうか、わからなかった。 雨は次第に強くなってきた。嵐が再び始まる。
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