五.一話 暇潰し

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暇潰しと言っても、何もやることがない。でも、あると言えばある。 夏の苳村は夏祭りや川遊び、虫取りなどだ。だが、私にとっては何の取り得もない。 私は山上地区に住んでいる。ここは中心地区から離れており、ほとんどが山の中だ。 さっきから気になっていたが、お前は誰か? ……そんなことは、どうでもいい。 夜になれば悪夢がこの村をばっ扈する。私はそれを止めるだけだ。
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