五.一話 暇潰し

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扇風機を強にすると、私はかき氷を貪ることにした。 シャリシャリ、とかき氷がいい具合に溶けていた。シロップは莓がメロンで迷ったが、結局莓にした。 人は私を恐れる。 それは、私が“妖姫”だからだ。ただそれだけで、私は恐れられている。 ああ、私は一体何だと言うんだ。 そんなことは、どうでもいい。肝心なのは、これから始まる──甲子園だ! あれだけは面白い。男の気合いが見れる。
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