六話 有為天変

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少々顔が引き釣ったが、金属バットを地面に叩きつけた。姿勢を屈めると、悪夢に向かっていった。 「うぉりゃゃやややややややややややャ!!」 金属バットで次々と薙ぎ払っていく。悪夢は地面に倒れ伏すと、黒い泡のように消えた。 だが、次々と悪夢は湧いて出ていく。とまることのない悪夢の連鎖。 こちらの体力も徐々に減っていく。 ある程度敵を倒すと、祠に向かってバットを振り上げる。この瞬間、勝敗は決まっていた。 ……が、背後に忍び寄る悪夢に気付かなかった。
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