六話 有為天変
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庵奈は身構えると、後方へと避けた。だが、相手は悪夢だけあって、身体能力は人の何倍もある。 避けたが、右腕に爪が食い込んだ。 「っ………!」 痛みを必死で堪えると、新火の手首を掴み、腕から引き離した。 そのまま右手の林へと投げ飛ばした。新火の身体は林の中へと消えていった。 庵奈は敵が見えなくなったのを確認すると、祠へと駆けていった。
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